「シロヤシオ」の白い花見ごろ

 滋賀、三重県境の鈴鹿山系にある竜ケ岳(一、〇九九メートル)で、県山岳連盟所属できぬがさ山の会の会員左近健一朗さん(61)が、白い花を咲かせるシロヤシオを写真に収めた。左近さんによると、シロヤシオは標高八三〇メートルの「重ね岩」付近で見られた。五つのだ円形の葉が枝先に輪生し、別名ゴヨウツツジと呼ばれる。色鮮やかな白い花に心を癒やされるハイカーも多いという。
 左近さんは「シロヤシオは二?三年に一度しか花が咲きそろわない。今年は特にきれいで、まるで牧場にたくさんの羊を放牧したような感じ」と話していた。

シロヤシオ(ゴヨウツツジ)を羊に見立てているあたり、ひつじ好きの匂いがします。
ツツジのなかには(残念ながら花が白ではなく薄紅色ですが)、レンゲツツジという種類があります。

 中国で毒性のあるツツジを羊が誤って食べたところ、足ぶみしてもがき、うずくまってしまったと伝えられています。
このようになることを躑躅(てきちょく)と言う漢字で表しています。従って、中国ではツツジの名に躑躅を当て、日本へもその中国で使われていた名称躑躅が入って、つつじと読むようになったと考えられています。

また、そのものずばり羊躑躅とも書きます。
(手元の“ひつじ―羊の民俗・文化・歴史”ではモチツツジにこの漢字を当ててますが、どうやらシナレンゲツツジのことを指すようです)
参考サイト: 無精庵徒然草:躑躅(つつじ)と髑髏と

ひつじ話

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