ディズニー新作「ズートピア」

ひつじ画像・映像


2016年4月23日公開のディズニー・アニメ「ズートピア」に、ヒツジのキャラクターがいるとのこと、K&T様から教えていただきました。ありがとうございます。

ズートピア初のウサギの警察官のジュディが、夢を忘れたサギ師のキツネ、ニックを相棒に、大都会ズートピアに仕掛けられた恐るべき陰謀に挑む。
“夢を信じる力”とニックとの友情の絆を武器に、彼女は奇跡を起こすことができるのか…?

ベルウェザー副市長
ズートピア副市長を務めるヒツジ。
ジュディを小さな動物の誇りと考え、何かと気づかう。ライオンハート市長にいつも忙しく使われている。

公式HPや予告編などを見るかぎり、キャラクターたちがどうしてくれようってくらいチャーミングでたまりません。
「ベルウェザー」というのは、普通名詞としては群れの先導羊のことですね。そのような立場の人(?)なのでしょうか。

記事を読む   ディズニー新作「ズートピア」

驚異の部屋の植物羊。

ひつじ話

赤ん坊の頭蓋骨の空間を埋めているウォーム骨は、オラウス・ウォルミウスとしても知られているオーレ・ウォームの名前から名付けられた。
しかし17世紀、彼はむしろコペンハーゲンにあるコレクションの展示室ウォーミアヌムで有名だった。
そこを訪れる人々はそれを「驚異の部屋」と呼んでいた。
ここでいちばん印象的な収蔵品は、「タタールの子羊野菜」であろう。
半ば動物で半ば植物、果実として羊が実っていた。
先史時代の巨人族の頭蓋骨や新世界から持ってきたコーヒー豆も展示されていた。

ページを繰っても繰っても悪寒が走るエピソードが山盛りの「「最悪」の医療の歴史」を読んでいたところ、ふいにほっとするような小話がはさみこまれていたので、嬉しくなってしまいました。
植物羊とコーヒー豆が同じ枠の中で語られる時代と場所があったということそのものが、驚異的でワクワクします。
植物羊のお話はよくしております。こちらでぜひ。

記事を読む   驚異の部屋の植物羊。

江戸期の毛織物事情。

ひつじ話

イギリスが日本まで来て売ろうとしたのは布類だった。
アダムスはイギリスが日本へ進出する前に、すでに日本での貿易を薦める内容の書簡をイギリス側に送っている。
彼はその手紙で「そこ(日本)では布類は魅力ある商品とされている」と記す。
(略)
しかし、布類の輸出は日本では思ったほど順調には進まなかったが、それには理由があった。
まずは、流行(ファッション)の問題である。
流行という概念そのものがヨーロッパではまだまだ一般的ではなかったし、昨年は売れたものが今年は売れないという現象にイギリス人は思いきり面喰らったのである。
そのうえ、日本人特有の色彩の好みがあった。
コックスによれば、日本人が着るのは黒、赤、それに「悲しげな青類(sad blues)であり、初期に輸入した鮮やかな色彩は人気がないとしている。
(略)
素晴らしい陣羽織の多くはこうして輸入された羊毛で織られたもので、おそらくはイギリス製の羊毛も原料として使われたはずである。
結局、1620年、7年間もの努力の後、コックスはロンドンの東インド会社に手紙を書き「我々のイギリス製毛織物に関しては、日本で大量に販売することができるとは思えない」と言っているのだから可哀相な話である。
(略)
日常的な品質のものも、ペルペチュアナ(耐久性)という安価なイギリス製の毛織物が江戸時代を通じてオランダ人によって日本に輸入されつづけていた。
1800年になると、将軍家斉がオランダカピタンのワルデナルに、日本でも毛織物の生産を開始できるようにと、羊を輸入するように要請している。
もちろん、ワルデナルはこれを拒むが……。

時々お話している江戸期の羊毛製品について、さらにもう少し。
タイモン・スクリーチの「江戸の英吉利熱」から、当時の日本と羊毛製品帝国としてのイギリスの関係について語られた部分を引いてみました。
決して需要がなかったわけではないと思うんですが、なにかとかみあわなかったみたいです。

記事を読む   江戸期の毛織物事情。

公冶長の説話。

ひつじ話

公冶長にはきわめて奇妙な特技があった。
つまり、さまざまな鳥のことばを理解することができた。
(略)
貧しい公冶長は、自分の家でぶらぶらしていて、生計の道がなかった。
ある日、雀が一羽飛んできて、公冶長の家のまわりを飛びまわりながらさえずり始めた。
公冶長、公冶長
南山に虎駝羊有り
爾 肉を食い、我 腸(はらわた)を食わん
当にすみやかに之を取るべし、彷徨うこと勿れ
公冶長は、雀の言うとおり出かけ、死んだ羊をみつけて持ち帰り、雀と分け合って食べた。
その後しばらくして、羊に逃げられた人が探しながら公冶長の家までやって来ると、壁にかかっている一対の羊の角が目にはいったが、まさに逃げた羊のものであった。
そこで、自分の羊を盗んだのは公冶長だと思い込み、魯の国君に訴えた。
国君が人を送って公冶長を取り調べると、公冶長は雀のことばを聞いたのだと釈明した。
しかし、国君は人が鳥のことばを理解できることを信ぜず、でたらめなはなしをでっちあげたとみなし、公冶長を投獄した。

袁珂の「中国の神話伝説」から、孔子の高弟である公冶長のエピソードを。
のちに雀に助けられて隣国の侵犯を撃退するに功があり、名誉は回復されるのですが、……でも、落ちてる羊を拾って食べちゃってるのは良いんでしょうか。

記事を読む   公冶長の説話。

『信濃奇勝録』より、「石羊」。

ひつじ話

巻之四 諏訪郡之部
石羊
矢ヶ崎村の北に永明寺山とて高く峙(そばだち)たる松山あり
此山南面の中腹に谷ありて大なる岩石数百累々たり
其石間に洞を作し穴をなす所多し
其下滴水小流をなす
此内に異獣ありて住り
大さ鹿のことく毛色も又鹿の如し
中に黒白の斑あり
頭ハ小し惣身毛長く垂れ四足を隠す
常に出る事稀なり
炎夏暴雨の後ハ出て蚯蚓を穿るか如し
村里近しといへとも見る者少し
たまたま見し者名つけて石羊と云又毛長貉被貉(かぶりむじな)など名づく
群をなすといへとも其数二十余に過すといへり

江戸末期の地誌『信濃奇勝録』に、「石羊」と呼ばれる生き物の記録があるとの由、ak様から教えていただきました。ありがとうございます。
さて、正体はなんなのでしょうね、これ。「伊豆海島風土記」のような、野良羊または野良山羊の可能性を考えてみたいところですが。

記事を読む   『信濃奇勝録』より、「石羊」。

このモコモコは羊?アルパカ?

ひつじ画像・映像

という、かわいいことこの上ないクイズがバズフィードに掲載されている由を聞きつけまして、挑戦してみました。

konomoko160201.jpg
この「モコモコ」は羊かな? それともアルパカかな?

全10問で、いろんなタイプの白い毛皮をアップにした写真が並べられています。
ひつじnewsは、6問正解で「モコモコ常識人」でした。む……難しいですね、これ……。糸紡ぎをご趣味やお仕事になさってる方なら、楽勝だったりするんでしょうか。

記事を読む   このモコモコは羊?アルパカ?

PAGE TOP