ヴェルレーヌ 「知恵」

ひつじ話

生け垣はむっくりした群羊の長い列、
やわらかに、どこまでも。
青いスグリの実の匂う
霞の奥には明るい海。
若草のみどりの上に爽やかに
遠見の木立、水車小屋、
ころげまわって戯れる
身軽な仔馬の群れもいる。
今日、駘蕩の日曜日、
よく肥えた仔羊たちも遊んでる
あくまでやさしく
まっ白く。
さきがた鐘が鳴っていた、
笛の音ほども澄んだ音を
ミルクのようにおだやかな
空いっぱいにみなぎらせ。

ヴェルレーヌの詩集「知恵」(堀口大学訳)から。

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毛織物産地 津島

ひつじ春夏秋冬

泉大津市で目の当たりにした「織物産業の町はひつじ好き」の法則は、他の町にはあてはまるのか。
というわけで、津島にやってまいりました。

愛知県の南西部に位置する津島市は、
古くから津島神社への参拝等で賑わいを見せ、
独自の華やかな文化を育てた由緒ある街です。
かの織田信長も愛したこの街を是非散策して、伝統の香りを感じて下さい。

うーん。観光の対象にはなってなさそうです。残念。
いやいやしかし、津島にはこれがあるのですよ。以前にも一度ご紹介しましたが、あらためて。天王川公園内に屹立する創業者像の足もとに、味のある顔をしたひつじたちが。

尾張地域の西南部には我が国最大の毛織物産地が形成されている。
この地域に毛織物業が誕生したのは明治38年津島の片岡春吉氏による純毛織物の創製に始まり、従来綿・絹・麻の機業地であったこの地方が、これを契機に順次毛織物産地へ変貌してきた。
毛織物を中心とする繊維工業は、 依然として当地域の基幹産業として地域経済に大きな影響を持ち続けている。

天王川公園内銅像 銅像(部分)
これで終わるのもなんですので、もうひとつ。
津島神社でお受けしてきた十二支のお守りです。石の色は、こちらの赤いもののほかに、緑とピンクと水色がありました。
津島神社お守り

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