「プリニウスの博物誌」より「ヒツジの性質とその出産」他

ひつじ話

単独でいるとき雷が鳴るとヒツジは流産する。それを防ぐには群居させ、仲間によって元気づけられるようにするのがよい。
北風が吹いているときは雄が、南風が吹いているときは雌が生れると言われている。
そしてこの種においては、雄ヒツジの口に最大の注意が払われる。
子の毛色は親雄ヒツジの舌の下にある血管の色になり、そこにいろいろな色があると、子ヒツジもいろいろな色になるからだ。
そしてまた彼らが飲む水を変えると毛色も変わる。
(略)
毛の伸びたヒツジはすべての動物のうちでもっとも愚鈍である。
どこかへ行くのをおそれている時、群の中で角を掴まれた一頭の行くところへついていく。

プリニウス博物誌、第八巻のヒツジに関する記述から。
ヒツジが愚かであることについては、 「パンタグリュエル物語」アリストテレースの「動物誌」ゴールドスミスの「動物誌」など、古今で話題になってしまっているようです。アリストテレースが元凶なんでしょうか、やっぱり。
出産と環境の関係の話はアリストテレースもしていますね。類例がありそうなので、もう少し調べてみます。
プリニウス「博物誌」については、他に「羊毛を生む球根植物」に関する部分と、ジョン アシュトン「奇怪動物百科」オラウス・マグヌス「北方民族文化誌」のお話の中で触れています。

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なかみまるみえフィギュアストラップ ?食べられる動物編? ひつじ

ひつじグッズ

なかみまるみえフィギュアストラップ ?食べられる動物編? ひつじ
「なかみまるみえフィギュアストラップ”食べられる動物編”」
いわゆる200円ガチャガチャというやつです。東海市のアピタで撮りました。

えび様より少し前にいただきました情報(ありがとうございます!)を元に、行ってまいりましたアピタ東海荒尾店
いや、別に試しに近所のアピタでも良かったんですが確実ですし。
どこにあるのか分からないので、まずは子供向けのスペースがある2階へ……
まずは2階の子供向けスペースへ
ないですよ。 ヽ(´ー`)ノ
豚アイテムてんこ盛りの専門店街へmarumie_s2.jpg
ふかふかしてそうだけどこれは豚だし。
ゲームコーナーへ
ゲームコーナーにあるこれはいつか紹介したことのある羊飼いのペターだし。
見つからず少ししょんぼりしながら1階へ。
なかみまるみえフィギュアストラップ ?食べられる動物編? ひつじ
お? あったー。
挑戦してみるひつじnews
早速挑戦してみるひつじnews。
で、結果はどうなったかというと……
左から、肉牛、乳牛、豚
左から、肉牛、乳牛、豚。
……まあヒツジが出なかったわけなんですけども。
なかみまるみえフィギュアストラップ ?食べられる動物編? ひつじ


仕方がないのでエムファーストというフィギュアショップさんから画像を(勝手に)借りてきました。
こんな感じらしいです。
まるみえというか……まあ肉なんですけど。

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吉祥寺パルコ、雑誌「Hanako」とコラボ企画?動物の限定スイーツも

ひつじ春夏秋冬

まっしろひつじケーキ
吉祥寺パルコは現在、雑誌「Hanako」(マガジンハウス)とのコラボレーション企画「Hanako動物園」を展開している。今年で4回目。
7階特設会場では、「Hanako」がセレクトした動物グッズやキャラクターグッズなどが並ぶ。
4階のカフェ「サンデーブランチ」では、5月まで月替わりでコラボレーションスイーツを展開。3月は、若葉色のショートケーキに、ピンク色のゾウのクッキーなどをトッピングした「ぞうのHanako」(1カット=700円、ドリンクセット=1,200円)を提供。4月はヒツジのクッキーをトッピングしたマンゴーのショートケーキ「まっしろひつじ」が、5月はシカのクッキーをトッピングしたメロンのショートケーキ「バンビのおしゃべり」が、それぞれ登場する。
営業時間10時?21時。今月15日まで。期間中、7階会場で3,000円以上の購入客先着100人に、A4サイズの「Hanako×PARCO オリジナルトートバッグ」を進呈している(無くなり次第終了)。

2月26日発売の「Hanako」はひつじ度が高いとのカーター卿さんのタレコミを受けて、雑誌を買って参りました。いつもありがとうございます。
ひつじnewsは例によって遠くて行けませんが、吉祥寺パルコですごく気になるイベントが開催中のようです。期間限定ひつじケーキ、食べたい……。

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「アルゴー号の大航海―ギリシア神話より」

ひつじグッズ

「アルゴー号の大航海」
彼らは口をそろえて言った。
「聖なる森には、決してねむることのない、不死の大蛇がいる。
金毛羊皮をうばい取るのは不可能だ」
だが、アルゴー号の勇士たちはくじけない。

アルゴナウタイの航海を描いたビジュアル・ブック。
物語については、『転身物語』の「イアソンとメデア」をご参考にどうぞ。
それにしても金毛の羊がたいへんな姿に。金羊毛騎士団金羊毛勲章みたいなイメージしかなかったので、新鮮です。
アルゴー号関連では、他にギュスターヴ・モローの「イアソンとメディア」、同じく「アルゴー号乗組員の帰還」ロバート・J・ソウヤーのSF「ゴールデン・フリース」などをご紹介しています。

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「黒祠の島」

ひつじ話

「御主神は」
「カンチです」
は、と式部は問い返した。杜栄は困ったように笑う。
「神、霊、と書いてカンチと読むんですよ。」
(略)
馬首の額には一本の角が生えていた。
それが変わっていると言えば変わっているが、馬頭観音としては格別珍しい造作ではない。
お定まりの蓮華座の上に結跏趺坐し、頭部には丸く光背があった。
式部はそれらをしみじみと見て取り、困惑して杜栄を振り返った。
「これは……失礼ですが、馬頭観音なのでは?」
ならばこれは、神像ではなく仏像と呼ぶべきだろう。
だが、杜栄は笑って首を振った。
「そう見えますでしょう。ですが、これは馬頭夜叉だと言われています」
(略)
「青い馬……青い一角の……」
―馬ではないのか?
神は「カミ」、あるいは「カム」と読む。霊は「チ」と読む。
だから「カムチ」が訛って「カンチ」と呼ぶのだろう。
馬頭夜叉は青い。角がある。木気に属し、未に属す。その名は「カンチ」。
「解豸か……?」
中国の伝説に言う、青い一角の羊。罪あるほうをその角で突いて示したという。

小野不由美のミステリです。物語の鍵である、閉ざされた島に伝わる土着信仰として、解豸(カイチ)が使われています。神判の獣、というイメージをつきつめると、こんなに怖い話になるのかとー。
カイチについては、白川静の文字学のお話などをしています。

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